ぐいみ

滋賀県内のお宅で、食器棚の奥にしまわれていた酒器や小鉢をまとめて拝見した際に、この金地のぐい呑をお譲りいただきました。大小そろいの二客で、金の地に恵比寿さまと思われる人物と鯛、笹、俵が色絵で描かれています。写真でご覧のとおり、傷みらしい傷みもなく発色もきれいで、こうした金彩の酒器は「派手すぎて使いどころがない」と仕舞い込まれたままになりがちですが、きちんとお値段をお付けできる品物です。
ぐい呑・酒器のお買取で、見ているポイント
金地の質と、剥げの有無
この二客はマットな質感の金地が全面に回っていて、口縁まで途切れずに塗られています。金彩は使ううちに指の当たる口元から擦れて下地が透けてくるものですが、今回の品は擦れがほとんど見られません。金の乗り方が均一か、擦れて白っぽくなっていないか、まずここを確認します。
絵付けの手描き感と細かさ
人物の衣に描かれた青と黄の細かい文様、烏帽子の墨の線、鯛の鱗の一枚ずつの描き分けなど、筆の入り方が細かいほど手のかかった品と判断します。大小二つで同じ図柄を描きながら、構図の間の取り方が少しずつ違うのも手描きの証しです。転写のものとは線の強弱で見分けがつきます。
高台と、そろいであること
裏返した高台の作りや、櫛目のように削られた腰の処理も見どころです。銘があればもちろん拝見しますが、無銘でも作りの丁寧さで評価します。また、酒器は単品よりそろいのほうが評価しやすく、今回のように大小二客がきれいに残っているのは強みになります。
よくいただくご質問
汚れているので、磨いてから見せたほうがいいですか
いいえ、そのままでお見せください。金彩や色絵は研磨剤や硬い布で擦ると一瞬で薄くなってしまい、かえって評価を下げてしまいます。埃はこちらで軽く払って拝見しますので、手を加えずにお声がけください。
箱がありません。値段は付きませんか
共箱があれば有利ですが、箱がないからお買取できないということはありません。品物そのものの作りと状態で判断します。片方が欠けている、口元に小さなホツがあるといった場合も、そのままでご相談ください。状態を正直にお伝えしたうえで、お値段をお付けできるかご説明します。
査定について
査定はその場で、業界の取引データを実際に調べながら行います。目の前で金額をお伝えしますので、あとから調べて後日ご連絡する、という進め方はいたしません。ご納得いただけない場合はお断りいただいて構いません。
査定料も出張料もいただきません。拝見した結果、何もお買取に至らなかった場合でも料金は一切かかりませんので、「これは売れるのだろうか」という段階でお気軽にお呼びください。
お電話に出るのは、代表の岡島と妻、査定員の田村の三人だけです。ご相談のあとにこちらから何度も連絡を入れるような営業はいたしません。酒器一客だけでも、他の器と一緒でも、まずはご連絡ください。


