備前 徳利、おちょこ

滋賀県内のお宅で、食器棚の奥から出てきた酒器一式の中に入っていた備前焼の徳利とおちょこです。焼締めの土そのままで、釉薬の艶やかさがないぶん、パッと見は「使い込んで汚れた古い器」に見えてしまいます。実際、こういう酒器はまとめて処分されてしまいがちなのですが、備前の焼締めは見どころがはっきり出る焼き物ですので、お買取いたしました。
備前焼の酒器のお買取で、見ているポイント
窯変(ようへん)の景色が出ているか
写真の徳利は、肩から胴にかけて茶褐色と黒褐色が混ざり合い、灰がかぶったようなざらついた質感が出ています。おちょこのほうも、胴に斜めに走る青灰色の流れが見えます。これは窯の中で炎と灰、藁の当たり方によって生まれる景色で、二つと同じものがありません。汚れではなく、まさにここが評価される部分です。土のざらつきや色ムラを「傷んでいる」と思って洗ってしまう方がいらっしゃいますが、そのままの状態でお見せください。
形の張りと口づくり
徳利は胴がふっくらと張り、首がすっと絞られてから口縁が水平に開いています。この口の returns…失礼、口の返しがきれいに立ち上がっているかどうかで、手仕事の丁寧さが見えます。おちょこも口縁が外へ軽く反り、高台がしっかり削り出されています。轆轤の挽き目が横に走っているのも、量産品ではない証拠になります。
高台と底の状態
備前は銘(作家の印)が高台脇や底に入っていることが多く、査定では必ず裏を確認します。写真では底面が見えませんが、印の有無で評価が変わる場合があります。印がなくても、土味と焼き上がりが良ければお値段をお付けできる品物です。
よくいただくご質問
汚れているので、洗って磨いてから見せたほうがいいですか
いいえ、そのままでお見せください。備前焼は表面のざらつきや焦げ、灰の付着そのものが景色です。金属たわしや研磨剤で擦ってしまうと、表情が削れて評価が下がってしまいます。埃をさっと払う程度で十分です。
共箱がありません。それでも見てもらえますか
もちろんです。箱がないご相談は定番と言っていいほど多くいただきます。箱があれば作者や由来がはっきりして加点材料になりますが、箱がないからお値段が付かない、ということはありません。品物そのものを拝見して判断します。徳利だけ、おちょこだけといった片方だけの状態でも、まずはご相談ください。
査定について
査定はその場で完結します。業界の取引データをその場で調べたうえで、目の前で金額をお伝えします。いったん預かって後日ご連絡、という進め方はしておりません。
査定料も出張料もいただきません。ご覧になった結果、何もお買取に至らなかった場合でも料金は一切かかりませんので、お気軽にお声がけください。
お電話に出るのは、代表の岡島か妻、査定員の田村の3人だけです。掛け直しの営業電話をしつこくかけるようなことはいたしません。まずは「こんなものがあるのですが」という段階でご連絡いただければと思います。


